仕事で防災訓練に参加させてもらいました。といっても、メインで訓練に参加するというわけではなく、黒子に徹しておりましたが(笑)ご存知、カテキン王国は、「地震県」です。私が中学1年の頃…そう、忘れもしない土曜日の半ドン授業。伊豆沖を震源とする大きな地震が起こりまして、クラスの委員長だった私は、いざというときの対応を、当時の担任の先生に教えてもらった覚えがあります。あれ以来、東海地震はいつ起きてもおかしくない、といわれていますが未だ起きないまま、「まさか」といわれる所が、甚大な被害に遭っています。
今日の訓練に一日通して参加したわけではないのですが、参加者の方々の話を聞いて、だいたい内容がつかめました。特に今回、避難所生活を中心に、トリアージ訓練も行われたそうで、皆さん異口同音に「体験してよかった」と言う感想を述べられていました。実はこの訓練は、障害をお持ちの方を中心に行われた訓練で、当事者はもちろん、家族の方も揃って参加しているとのこと。一日目を終えての感想は、「訓練だから笑顔も出るが、実際にはもっとパニックになる。その場合、障害を持っている家族をどこまで守れるか心配」などという感想が出され、まさにパニックになったときの速やかな対応を、どうしたら出来るのか、と考えさせられた訓練でした。
もし大災害(特に地震)が起こったとき、私は職業柄、避難所に呼ばれる可能性が大です。もちろん家族の無事を確かめてから来る、と言われますが、多分そんな呑気な事は言ってられないほど切迫するでしょう。
もし、家族にトリアージで黒の判定が出てしまったら…私自身がパニックを起こしてしまうかもしれない…そう考えると、恐ろしくなりました。阪神淡路を経験された方、新潟を経験された方…きっと言葉では言い表すことが出来ないほど、怖く辛い思いをされたのだ、と、黒子をしながら考えたことです。自然災害だから、「起こる」という意味では、どうしようもないことだとは思いますが、日ごろの防災意識のあるなしで、ずいぶん状況も違ってくると実感しました。講師の方も言っておられたけど、やっぱり本人の防災努力は必要、でも地域の人たちが互いに協力することが大切だと言っておられました。
あ、そうそう。「トリアージ」の考え方とは↓です。
http://ops.umin.ac.jp/ops/tech/ops16toriage/yosida.html