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管理人がある日突然、乳がん宣告受けました。 でも、笑って治すわよ!!

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私の持つ資格は専門性の高い、資格を取るまでに非常に長い道のりが必要な資格です。いきなり試験を受けたい、と言っても受けさせてもらえず、まずは受験資格を得るまでに3~5年の時間が必要になってきます。そしてようやくその資格を得て、一年に一回だけ行われる試験に臨み、三ヵ月後に発表される合格発表で合格すれば、晴れて登録という形で資格を取ることが出来ます。

が、それだけではありません。さらにその上の資格が待っているのです。この資格は、私が持つ現在の資格よりもはるかに難しく、合格率もガクンと下がります。勿論、チャンスは一年に一回だけ。失敗すればまた来年ということになるのですが、私の知る限り、ストレートで受かった人はいませんし、五回六回(つまり5年、6年ということ)落ちるのは当たり前、という世界です。ですから現状のまましばらく修行をした後、徐々に次のステップに近づいていくのです。勿論上から強制されて取るものではないのですが、この世界に片足を突っ込んでしまった以上、否が応にも、暗黙の了解で次へ進むようになってしまうというわけです。

私の尊敬する女性(Mさん)が、昨年病気で亡くなってから、早4ヶ月が過ぎようとしています。私の師匠であり、大先輩である彼女は、最後の最後まで我々後輩に、素晴らしい生き様を見せてくれました。彼女のようになりたい、彼女の背中に早く追いつきたい。そんな大それたことを、無理を承知で思ったりもしました。

ある日のことです。年下の先輩(この世界は年齢関係ないです。キャリアがモノを言う世界なのです)から電話がありました。

「Mさんが使っていた資格試験教材一式が、俺の手元にあるんだけれど…Iさんと相談して、かおりさんに渡そうと言うことになったんだけど、要る?」

その教材こそが、難関試験攻略のための一式。Mさんから始まり、Iさん、年下の先輩、そして今回は私に回ってきたのです。
正直、戸惑いました。彼女に追いつきたい、けれど、今のままの精神(こころ)では、私はもしかしたら壊れてしまうかもしれない。これ以上、心に負担がかかったら、私は一体どうなるのだろう。彼女に追いつきたくてやればやるほど目的が遠くなっていくのなら、本末転倒ではないか…

けれどやっぱり、私は
「ください」
と言ってしまっていました。
ああ、また、大変な道を選んでしまった…この先どうなってもしらないからね、と一人の自分が言います。けれど、もう一人の自分は、亡くなる2週間前まで痛みをこらえ、現場に出ていたMさんの姿がうつっていました。

私が最後に会ったのは、更にその一週間前。つまり亡くなる三週間前です。とある現場で、隣室で彼女の存在を認め、私のほうから手を振ったのです。彼女も私に気づき、手を振り返してくれました。ただ、いつもと違ったことは、薬の副作用でムーンフェイスになっていたこと。けれど彼女はいつもどおりに仕事をこなしていたのです。
壮絶な最期でした。聞けば聞くほど、耳をふさぎたくなるような、そんな最期でした。もう、動かないで。もう、休んでいて。彼女を知るものは、誰しもがそう思ったに違いありません。
死期を予感していた彼女は、全ての力を振り絞り、その生き様を私たちに見せてくれたのです。

「ください」

彼女の最期を知っているから。
彼女の生き様を知っているから。
この先の不安が予測できても、つい口をついて出てしまった言葉だったのだと思います。
なぜ私を選んでくれたかは知りませんが(たまたまだったのかもしれませんけれど)、それでもMさんが通った道なのだから、私もそこへ行きつくように追いかけてみようかと思います。きっと、何年もかかると思いますが。

この年での受験勉強は、結構きついです。正直、記憶力も恐ろしいほど低下している…勉強だけに専念できるわけも無い。
けれど、この資格を受ける人は、皆似たようなものです。私だけじゃないです。

ふたたび、私の受験生活が始まりました。
ゴールにはきっとMさんの祝福が待っていると信じ、前に進んで行こうと思います。

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がんばるね
おりんさま、温かな励ましのコメント、ありがとうございます。
おりんさまの仰るとおり、本当にいい先輩に会えて幸せでした。もっともっとお話したかったけれど、今ではどうすることもできません。
だからこそ、彼女から学んだことをしっかり私も身につけて、更に後輩たちに伝えていかなければと思っています。…なんて、今は自分の事で精一杯ですが、でも、いつか必ず…
受験勉強は時間と睡魔との闘いですね。もう、教科書開くとクラ~っときます(笑)こんな分厚い教科書で勉強していたなんて、改めて先輩方を尊敬!私も前をしっかり見据えて頑張ります。でも、時々は愚痴っちゃう私を見逃して~~(笑)
では、またのお越しをお待ちしております!本当にありがとうございました。
かおり 2008/03/09(Sun)00:00 編集
拍手を贈らせて
かおり様、おはようございます。

Mさんの生き様に感動して鳥肌たちました。
私は数年前に母親を最期まで見届て送り出したんですが、やはり病気の辛さ痛さ、病気と薬の副作用で変貌していく身体。確実に死に近づいていってる姿、それを見続けていると、患者本人よりも周りの私たちが「もういいよ。」と言いたくなりました。
「生きる」というのがどれだけ難しいものか、母親の看護で教えられたんです。
Mさんは、きっと自分が生きてた証。頑張ってた姿。を最期まで見せてくれてたんですね。そして自分の仕事に愛とプライドがあったということも。

素晴らしい先輩がいて良かったですね。
かおりさんは、このさき家庭と子供と仕事と、それと自分の健康と。色んなものを背負って前に進まなきゃいけないから、進むうちに背中の荷物の重さと、あまりのハードルの高さに足がすくむこともあると思う。
けど、自分の気持ちを信じて、頑張ってください。
何かに向かって頑張ってる人って、カッコいいです!
 
私は心より応援し続けます。
おりん URL 2008/03/08(Sat)07:34 編集
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かおりです。頭痛、肩こり、首痛、腰痛、背痛、眼痛と戦う主婦・四十路・二人の子持ちです。
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