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管理人がある日突然、乳がん宣告受けました。 でも、笑って治すわよ!!

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江国香織さんの小説「スイートリトルライズ」を読んでいます。
簡単に言ってしまえば、そして、すごく俗っぽい言い方をすれば、「ダブル不倫」の話。
サラリーマンの聡とテディベア作家の瑠璃子の、淡々とした毎日の中で起こる、不倫の話。お互い、何の落ち度も無い。聡はしごく真面目なサラリーマンで、瑠璃子は優等生で、互いをとても大事に思っている。けれど、それだけ。「夫婦仲がいいですね」と仕事仲間に言われた瑠璃子は、「そうなの。すごく仲がいいの!」と答えるけれど、心の中でこう呟く。「そう。でもそれだけ」
二人の会話は淡々としていて、決して互いを責めているわけではないのに、何故か読んでいる私はひどく痛い気分になる。

やがて、聡は大学の後輩と、瑠璃子は店に来た客と不倫関係になる。
聡は忘れかけていた何か(それは情熱みたいな何か)を、後輩を抱くごとに取り戻し、瑠璃子も客と逢瀬を重ね、居心地の良さを感じていく。けれど、不思議なもので互いに別の相手と会っていると、自分の家が恋しくなる。互いの存在が恋しくなる。でも、居心地は完全に不倫相手の方がいいのだ。

不倫の話は別にしても(そんなこと考えもしないけれど。だって、面倒だし(笑))瑠璃子のセリフがわかりすぎて痛かった。
「仲がいいの。でもそれだけ」
あとは、何もないの。
今までも。これからも。でも、今のままでいい。今のままがいい。と、瑠璃子は思っているんだろうか。それとも、何かしらの変化を、彼女は求めているのだろうか。


「欲」を失ってしまった男を理解するには、、まだ失っていない女にとって、至難の業なのだと思う今日この頃(笑)この本を読んで思ったことだ。
リアルな自分の生活を見せ付けられているようで、早く読んでしまおうと思った。

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