娘が家庭科の時間、「おにぎりと味噌汁を作る」ということで、ねぎや味噌、米などを持って学校へ出かけた。クラブもクッキング部だったし、どうやら母とは大違いで、料理は好きみたい。昨日のバレンタインも手作りの「友チョコ」作ってたしね(笑)
夕方、タッパーから小さな可愛いおにぎりを出して、私と主人に一個ずつくれた。ちょ~っと固かったけど、まあまあかな。中身はおかか。一生懸命握ったんだなァ、と思うと、たとえ不恰好でも何でも美味しいよ。
楽しそうにその時の様子を話す娘に相槌をうちながら聞いていた。その時、「でもさァ」といきなりテンションが下がる。
「J先生がさ~」
あ、まただ。J先生というのは、家庭科&音楽の担当の女の先生で、すこぶる評判が…う~~~む…(想像してよ)融通がきかなくて、何かあると怒鳴るし、理屈で生徒をねじ伏せるタイプ。私が小学生の頃、音楽の先生が同じようなタイプだったな。男子など、しょっちゅう怒られていたものつい二、三日前もJ先生の話題で盛り上がったばかり。で、今回は何をやってくれたんだ?
「ご飯を鍋で炊いたんだけどね、鍋の底にオコゲができるでしょう?」
「うん、できるねぇ。あれ、美味かったでしょう?鍋やはんごうで作るときの、醍醐味だな、オコゲは」
「それがさ、食べようとしたら、ぜ~んぶ捨てられちゃったんだよ」
「なんで?」
「発ガン性があるからいけません、って、生ゴミの中にぜ~んぶ。すごくきれいな、キツネ色のおこげだったんだよ」
… … …
あ、あのね。あのですねぇ。そりゃ、「発ガン性」っていう点においちゃ、正論かもしれませんがね。子供の体のこと、心配してくれるのはありがたいですけどね。オコゲったって、あ~た、「炭化」しちゃってるものじゃないし、一度や二度、しかも鍋の底についたほんのちょっとのオコゲ食べたからって、すぐに病気になるとは思えないんですがねぇ。
それよか、「これが美味しいんだよね」って、家庭科ならではの楽しみを生徒と分かち合ってくれる気持ちに、なんでなれないのかなァ。
オコゲになんぞ嫌な思い出でもあるのかもしれんな…しかし、やっぱ、オコゲって美味いと思うんだが…
ヤボねぇ…