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管理人がある日突然、乳がん宣告受けました。 でも、笑って治すわよ!!

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元気な青年が、ハイテンションで会場ステージに上がりました。
会場内の年齢層は、彼らの親、もしくはおじいちゃんの世代でぎっしり。なんとか、この場を盛り上げて、今日の催し物の最後を飾ろう。青年は仲間と共に頑張りました。

「はい、それでは、僕の言ったとおりに皆さんやってみてくださ~い!!手遊びですよ~、いいですか~」

青年は、一番目立つ場所に立って、大声で参加者に向かって言った後、高々と手を挙げました。

「僕の方を見てくださ~~い。こうして手がこうなったとき…」

その時、会場から年配女性の声がしました。

「私は目が見えません。ここには、そういう人もいるってこと、忘れないで下さい」

青年は、「あ…」と言ったきり、黙ってしまいました。今までのテンションが嘘のように下がり、説明もしどろもどろです。会場に、重苦しい雰囲気が流れました。見兼ねた仲間が、先導役を引き受けて、青年は脇に下がりました。

昔、耳の聞こえない同級生に

「何の歌が好き?」

って尋ねてしまったことがあります。

「僕は聞こえないので、歌はわからないよ」

と言われ、あまりの申し訳なさに泣きそうになってしまったことがあります。私は、青年を見て、その時のことを思い出しました。苦い思い出です。

結局、その場は先導役を買って出た、青年の仲間がなんとか盛り上げてくれました。そこに集まった色々な障害を持った方に、
「すみません、僕らは皆さんのような方々とこういう場を持つことが初めてです。」
そう言って、頭を下げました。そして
「今から、歌にあわせて進めていきますが、耳の不自由な方がいたら、通訳をお願いします」
と、前置きをして、ゲームをスタートさせました。

自分の生きている世界だけが、あたりまえじゃないと、多分青年たちは改めて知った瞬間だったと思います。たまたま言われたのが青年であって、まるで青年が悪者になってしまった雰囲気でしたが、それは違う。いい、とか、悪い、とか、そんなのじゃなくて、青年を通して、彼の仲間、そして会場にいた全ての人が、大切なことに気がついた瞬間だったのではないでしょうか。

盲目の女性は、たまたま私の目の前に座っていました。女性はひとこと

「これも勉強、勉強」

と言って、笑いました。

とても大切なことに気がつかせてくれた女性。この女性のおかげで、多分彼らは二度と同じことはしないと思います。あまりに苦い思い出になっちゃったから。
そう。私がそうだったように。あのときの思いは、20年経った今でも、はっきりと覚えているから。

頑張れ、元気な青年たち!!

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