大きくなったら

買い物に行く途中、知人の家の前を通った。
小６の長男が、家の前で一生懸命素振りをしている。
将来は、プロ野球選手か、それともメジャーリーガーか。

先日見たテレビで、某有名タレント（女性）が言っていた事が頭から離れない。

「小さいとき、『○○になりたい』と言えば、必ず親が『それは大変な仕事だ』と、ことあるごとにマイナスな事を言ってたんですよ」

それ、私も覚えがある。いまさらそれに対して母親に恨みつらみは全く無いけれど（というか、たいして気にもとめてなかったし）、子供の夢を壊すような言葉だったと、今になって改めて思う。もちろん、子を心配するからこそ出る、老婆心なんだろうけれど。（私も親だからこそわかるんだけどね）

つくづく思うけれど、そのテに関するコメントって、言葉を選ばなければ、子供の心を傷つけ、夢を壊すことになってしまう。

うちの愚息は今高１なんだけれど、まだ将来の夢が決まっていない。今のこの時代、あまりに情報がありすぎて、そしてものがあふれすぎていて、将来に貪欲になれない若者が増えている気がする。（愚息もその一人）
高校生になると、夏休み明けに進路希望票を学校に提出しなければならない。もちろん文理いずれか、そして具体的な大学名も記入する。
私は愚息には、自分で自分の将来を決めてほしいと思っているから、あえてこの仕事にしなさい、とかうるさいことは言わない。というか、勉強さえやっとけば、何にでもなれるぞ～とはっぱをかけている（かけているが、功を奏しているかどうかは別問題）。
ただ、これだけは肝に銘じようと思った。決してマイナスなアドバイスはしちゃいけないって。
「俺、将来、総理大臣になるよ」
って言っても、
「俺、将来、ジャニーズに入って、武道館コンサートやるんだ」
って言ったとしても。お母ちゃん、あんたに「がんばれ」って言ってやるよ。そう、夢、持たなくちゃね。
愚息は
「俺はスーツを着る仕事はやらねえよ」
って言ってた。
アイツ、一体、何になるんだろうか。


　　　　　　　　～夕暮れに　気分はイチロー　バット振る～