先日の福岡の中学生いじめ事件に続いて、また悲しい事件が起きてしまいましたね。毎日、新聞やニュースで、このような報道がされると、心底やるせない、虚しい気持ちになります。何のために、この世に生を受け、何のために生きてきたんだろう、と。以前にも書きましたが、私は二児の母親なので、自分の子供とオーバーラップしてしまい、他人事ではありません。
いつの世も、いじめは必ずあります。私が小学生の頃も、たっくさんありました。私も登校していきなりクラス女子全員に無視されたこともありましたよ。しかも、何回も。でも、私の場合は、死ぬなんてこと、考えたこともないから、今の状況の厳しさに、ただ驚くばかりです。「死」が自分の道を決める時の、選択肢になってしまっていることに、驚いています。人間て、どうやら複数になると、優劣を競いたくなる生き物らしいです。自分より目立つ子が嫌になったり、弱い子を徹底的に苛めることで、己の存在を認めさせたり。平成という時代は、機械ばかりが専攻して、心がそれについていけない時代のようです。
私は、子供たちに一つだけ言い聞かせていることがあります。
「決して、死を選んではいけない」と。親にとっては、何よりもかなしいことです。だから、今回遺されたご遺族の方々、特に親御さんの気持ちは、心中察するにあまりあるほど。どれほど、学校を、周りを、そしてご自分を責めたことでしょう。ひたすら隠し通そうとする学校、親として子供のSOSを察知してあげられなかったこと。たとえ察知しても、それが伝わっていなかったはがゆさ。苦しくて、悲しくて、どうしようもない状態が続いていることだと思います。
子供たち。どうか、命を大切にしてください。命は自分の力でどうこうできるほど、簡単なものではないことを、覚えておいてください。命は、神様から与えられたもの。何よりも尊いもの。たとえ自分の命でも、それは決して自分だけのものではないのですから。
そして、大人は、子供に恥じないような生き方をしなければいけないですよね。ああいう大人になりたい、とおもわせるよな背中を、子供たちに見せてあげる、それが親として、大人としての使命ですよね。
「死んじゃいけない」
「死なせちゃいけない」
大人も、子供も、真剣に考えるべき時なんだと思います。