貧乏大学生

夕方、愚息からメール。アイツからメールがくるってのは、たいがい想像できる。

『一週間分くらいのインスタント食品を送ってくれると、嬉しいです』


ほうらね。金欠なんだ。今まで親と暮らしていたころは、気にもせずに使っていた小遣いも、生活費となるとそうはいかない。本人も考えていないわけじゃなかっただろうけれど、目算が甘かったようだ。で、今月約１０日を残して、残金が心細くなってきたというわけだ。

愚息の口座には、いつもぎりぎりしか入れていない、というか、こっちだって湯水のごとくあるわけじゃないから、そうそうは入れてあげられない。まだ奨学金の判定がないので、まるまる一か月分、こっちが送らなければならない。
本当は、光熱費をどうしようかと悩んだ。家賃と同じ、私が支払おうかな、と思ったけれど、それじゃあ一人暮らしの意味がない。生活費をやりくりしながら、あとはバイトでもなんでもして生活してほしい。これも社会勉強だわね。

と、言いつつ、やっぱり気になる。そこは親バカだよね。
段ボール箱にこれでもか、と言うくらいインスタント詰め込んで、それからほんの少しだけれど、お小遣い程度の現金も入れて宅急便で送ってやった。
米を買え、米とインスタントみそ汁さえあれば、便利だぞ、とメッセージを添えてさっき送ってきた。
こういうときだけ、頼ってくる。まったく、いい気なもんだ。でも、それをまた、困ったわ～といいながら、速攻で商品購入→宅配手配した私も私。
私の子離れは、いつだ・・・